動きを味わう

簡単な一挙動を実践してみましょう。マインドフルネス・ヨーガでは動きを「味わう」ことが大切です。「味わう」ために、先ず、鼻腔を通る呼吸に意識をもちます。併せて身体感覚*に留意を向けます。
*ここでの身体感覚とは目・耳・鼻・口・皮膚から生じる外受容感覚、お腹がすいている等の内受容感覚、手を挙げたりカラダを傾けたりする際の筋・骨格・関節の運動や平衡に関わる固有感覚の三者を指します。
方 法
⓿はじめのポジションをつくります。
❶片方の手のひらを意識します。
❷その手を「挙げる」が、OKかどうかをカラダに尋ねます。
❸OKな感じがでたら、感覚に留意しつつ手を頭上まで挙げます。
❹臍下に重心を置き、挙げた手のひらを内側に向け、カラダも傾けます。
❺同時に「あ~」という口からの音で息を吐き終わります。*音を頭から足の裏まで流すイメージで。
❻重心を元に、上の手を膝に降ろしていきます。**反対側も同様に行いカラダを「味わい」ます。
❼終わった時もカラダを味わいます。
コラム文/伊藤 華野
■「がん患者に対するマインドフルネス・アプローチを用いたケアプログラムの開発」1)で確認済のマインドフルネス・ヨーガの実践方法を連載中。
1)安藤満代他 科研費課題番号2053065
一般社団法人こどもカルチャーEducation.JPN
https://c-c-e.org/