暑さでなんとなく体がだるい、食欲がない…そんな夏の不調、実は「食べ物」で整えられるかもしれません。
季節の養生法として注目される「食養生」について、食材選びのヒントや、体をいたわる食べ物をご紹介します。
体の内側から涼しく、元気に夏を乗り切る知恵、ぜひ取り入れてみてください。

①夏場は胃腸が弱りやすくなりますので、冷たい温度での飲食はなるべく避け、温かい温度で、消化の良いものをとるようにしましょう。
②炎天下での活動が増えて、身体が火照る場合は清熱効果がある食材、苦瓜、キュウリ、トマト、茄子などをとると熱を降ろすことができます。
③汗をよくかく場合は、水分補給もしっかりしましょう。一度に大量な水をとるより、ちょこちょこ飲むようにしましょう。水分補給する場合はお茶やコーヒーよりも真水が望ましいです。
④夏場は湿気もたまりやすくなるので、湿気をとりやすくする食材もおすすめです。冬瓜、ハトムギなど。
⑤夏の暑さで汗をかきすぎると、血液がドロドロになり、血栓を作りやすくなるので、活血化瘀作用がある食材も積極的に取りましょう。玉ねぎ、納豆、黒木耳など。
ポイント夏は人間の陽気も盛んになるので、血流が活発になり、汗もかきやすくなります。夏は明るい時間が長く、行動力も出やすい時期ですが、体力消耗も激しくなりますので、意識して休養もとるようにしましょう。また、夏は温度が高い上に、湿気も強いです。湿邪が体内に侵入しますと、身体がだるくなったり、消化器も弱りやすくなるので、胃腸を労わることも大事です。

東方健寿実業株式会社
代表取締役 王一 ゆいさん
1973年 中国 黒竜江省生まれ。1994年来日。名古屋商科大学 大学院修了。(経営学修士)
現在、東方健寿実業株式会社 代表取締役、東方薬膳学院、東方薬膳食堂、東方易経研究院、オンランスクール養生大学、天地・礼心養生文化館を運営。
実生活に役立つ薬膳・易経を伝える講師として活動して17年目。易経の原理原則を応用したことで、過去に経営した薬膳レストランは年間4万人が訪れる大繁盛店に。